歴史学を中心とする、人文図書の出版
豊臣秀吉の第一位の妻。秀吉の関白就任後は「北政所」の名に恥じない役割を果たし、浅井茶々と豊臣家の存続に尽力した生涯。
長足の進歩と遂げた女性史研究は、新たな視覚の必要性も絶えず提起されている。ジェンダーの視点を取り入れ中世社会の諸相を見直す。
遊女・芸者、飯盛女など、性を商品化された女性の実態を、梅毒や性愛問題も視野に入れ描く。売買春の背景を女性史の立場から探る。
生家を離れ、単身武家へ奉公に出た奥女中の働きやキャリア形成、老後の待遇に迫る。職務に生涯をかけた姿に働くことの意味を問う。
敗戦後の孤児院は、児童養護施設や障がい児施設に変貌していく。施設史料を軸に児童福祉の戦後を描き、「家庭」の歴史にも言及する。
三代将軍家光の乳母から傅役となり、大奥を統率して権勢をふるった春日局。本能寺の変と流浪からの乳母抜擢など、謎多き生涯に迫る。
人買い船・人取り・遊女・年季奉公人…。「遊女に売る」から「奉公へ出す」へ変わる人びとの認識とそのカラクリをあぶり出す。
「家」が確立する中世後期、女性の生き方も変わった。「家」の家政を家長と役割分担する、公家の妻の地位と役割の変化を解明する。
家康から綱吉に至る妻妾や女親族、女中たちの日々の暮らしや役目を探り全貌を解明。江戸時代の女性の生きざまを歴史に位置づける。
武士階級の女性たちは、政治にどれほどの権限を持ち、いかに関わっていたか。「女人政治」から社会での地位と役割をとらえなおす。
歴史学・文学・教育学・社会学の研究者が一堂に集い、全国各地でのフィールド調査等に基づき、「家」の後継者育成を実証的に解明。
英国を中心にフランス・ドイツ・米国の売春管理政策を比較・分析。世界史的視座から日本軍「慰安婦」制度の位置づけと特徴に迫る。
厖大な公家史料から世継ぎの出産・養育や朝廷の意思決定への関与、それらを支える組織などを分析。朝幕関係をふまえ奥向運営に迫る。
男女差別があった近世社会で、尼僧など信仰で社会参加や自己実現を果たした女性に着目。ジェンダーイコールな仏教の再生をめざす。
江戸時代におけるジェンダーの特質とは何か。農村の「家」経営体の所有と経営に焦点をあて、家族労働をジェンダーの視点から分析。