歴史学を中心とする、人文図書の出版
謎多きルーツを辿り、社寺の風俗として定着した魅力に迫る。歴史を知り神仏のお告げと向き合い解釈すれば、おみくじはもっと面白い。
中世以来の人々が営んできた信仰のあり方と、徳川氏を権力として戴く近世社会との関係を読み解く。宗教史の再解釈に挑む意欲作。
江戸時代の陰陽師は、身分制社会をどのように生きたのか? 忘れ去られた近世民間宗教者の世界を、史料を丹念に繙きながら描き出す。
神事祭礼に焦点をあて、近世都市社会の特質を究明する。城下町久保田をはじめ、港町酒田などの祭礼運営の実態や地域差を解明。
文献史学や考古学、認知宗教学や気候変動の復元から古墳祭祀、地域の祭礼などを再検討。神観・祭祀の変遷や現代の「まつり」を解明。
君主の神格化、大名の遺訓、農家・商家の家訓や看取りの記録など、死者が生者と協同し歴史をつくりあげていく様相を浮き彫りにする。
朝廷陰陽道が近世に形骸化したのはなぜなのか。朝廷陰陽道、博士家の展開、関東陰陽道を再検討し、鎌倉期陰陽道を包括的に捉え直す。
近世国家における朝廷の宗教的機能とは何か。賀茂社・伊勢神宮の遷宮先後争論、職人の受領名・由緒書、雛祭りなどの分析から解明。
軍神たる勝軍地蔵はいかにして誕生し、戦争と平和のあわいで変貌をとげながら今日まで生きつづけたか。800年の歴史的道程を辿る。
最澄や空海の東国地域での伝道の意味や、八幡神や巫覡など憑依託宣の民間宗教を考察。宗教を媒介とした中央と地方の関係を解明。
参拝のために故郷を後にした庶民の覚悟。文人層の修養と名所めぐりの旅。行動文化の視点から、旅の大衆化が進む江戸時代を探訪する。
金刺舎人氏など有力豪族の動向や諏訪信仰の対象が変化する社会的背景を分析。氏族と信仰を切り口に新たな古代信濃史像を提示する。
キリスト教やイスラーム教、儒教を信仰する地域と比較。妻帯、信仰などを考察し、アジア史、世界史のなかに日本宗教史を位置づける。
呪術・終末・慰霊・象徴をキーワードに災害における人々の認識と実践を追究。宗教学の視点から「災害文化」として体系的に捉え直す。
北陸地域の宗教的社会関係を追究し、近世仏教の存立意義を解明。近世宗教史を全体史へ前進させる方法論を構築し、通説を見直す。