歴史学を中心とする、人文図書の出版
敗戦後の孤児院は、児童養護施設や障がい児施設に変貌していく。施設史料を軸に児童福祉の戦後を描き、「家庭」の歴史にも言及する。
全国のいくつかの府県管理中学校から、国家と地域との関係性のダイナミズムを解明。現代の「地域教育」のあり方に問題提起をする。
戦争は子どもたちに何をもたらすのか。学童疎開、沖縄戦、孤児生活などの問いに答えて戦災の惨劇を記憶し、平和への願いを託す。
近代社会で深く根付いていた堕胎が、徐々に消滅した背景には何があったのか。生まれなかった〈いのち〉とは。近代日本の現実を抉る。
太平洋戦争末期、激しい戦禍に遭った少年少女たち。彼らの体験や視点を通し、二度と戦争を起こさないために何ができるのかを考える。
養育院・上野地下道・残留孤児をキーワードに、児童福祉施設の運営、東京大空襲の被害などを詳述。今後の研究課題を展望する。
初代東大総長、学士院院長。明治の思想界・法曹界に君臨し、一世に感化を与えた碩学・大論争家の伝。
孤児救済に尽力した施設などの取り組み、大阪大空襲や沖縄戦における実態を詳述。孤児出身者の原爆体験や路上生活などの証言も紹介。
孤児の実態を一人の生の記録として着目。孤児になる経緯・ジェンダー等の視角を重視し、現代的観点から孤児問題を考える姿勢を提示。
各国立大学の事例を挙げて成立過程を詳述。大学史編纂と文書管理制度の中に大学アーカイブズ史を位置づけ、その意義や可能性を解明。
日教組と文部省の対立や教科書無償化、家永教科書裁判などの諸問題を、従来とは異なる視点で分析して実態に迫る。
高学歴だが一定の職にない「高等遊民」の実像と政治社会への影響、解決策を解明。現代のフリーター問題にも通ずる社会矛盾を考える。
教育の場とされる「学校」や「家庭」は、いずれも近代の産物だった。子どもへのまなざしはいかに変化してきたか。新しい教育史入門。
帝国大学創設の歴史的意義とは。新史料を多用し、学位制度創設過程などの検討から解明。現代の大学改革課題に大きな示唆を与える。
奇跡的に残された資料から、教育の内容と悲劇を追求する。