歴史学を中心とする、人文図書の出版
直葬・墓じまい・孤立死…。眼前で勃興し、一方で消滅しつつある死者儀礼の実態・制度・観念を取り上げ、歴史的把握を試みる。
葬儀・埋葬・造墓は社会変動の波を受け変貌してきている。葬送をめぐる個と群の価値観の変化を辿り、21世紀の死者のゆくえを展望。
一人の死者に対して墓が二つある両墓制を総合的に検討。日本人の深層に潜む霊魂観、他界観を探究した待望の書。
墓地で飲食する、庭先に盆棚をつくる、墓参りをしない、土葬がなくなる…。先祖の霊を祀る「お盆」と「葬送」の地域差と現在に迫る!
葬法の歴史を追跡。各地の葬送事例から、葬儀と担い手(隣近所と家族親族)の変遷を民俗学の視点で解明し、現代の葬送事情も紹介。
近年、祖先祭祀等の伝統的思想が変質しようとしている。人々の意識や家族関係の変化から読み解き、「埋葬」されることの意味を問う。
ムラや都市の墓地空間、墓制、祖先祭祀など、墓と葬送の歴史的展開を探り、現代の家族のあり方の変化に伴う今後の課題を問う。
墓とは何か。柳田民俗学や折口学などの学説を検証。遺体埋葬地点の枕石などの民俗資料を整理し、新たな民俗学研究の方法を提示する。
縄文の墓・古墳から大名の霊廟・庶民の家墓まで、日本の墓制・葬制の理解に不可欠なテーマを、隣接分野の成果を交え平易に解説する。
古来、人々は死者をどう弔ってきたのか。死体が放置された平安京など各時代の日本人の他界観と、死と向き合ってきた歴史を探る。
家・武家・庶民、男と女の場合など豊富な事例より中世の葬送儀礼の実態を解明。死体遺棄・両墓制など未解明の分野にも光をあてる。
日本人は、死といかに向きあってきたのか。葬式・墓・慰霊から探る、死と弔いの歴史。
なぜ、死んだら戒名が必要なのか? 知っているようで知らない、戒名の謎に迫る。
日本の葬送・墓制はいかなる変遷を遂げたのか。京都の貴族・武士ら上層の葬儀が、地方や一般庶民へ浸透してゆく様相を明らかにする。
戦死者を慰霊・追悼・顕彰の対象とするシステムの形成やメディアのかかわり、郷土意識がナショナリズムに再編成される様相を検証。