歴史学を中心とする、人文図書の出版
発掘調査成果と文献史料・絵画史料を駆使し、城と城下の景観にアプローチ。北条氏の志向性から難攻不落と呼ばれた真相を解明する。
鎌倉前期の有力御家人。執権泰時と新体制を支え朝幕関係の要として朝廷から頼りにされた。『吾妻鏡』に史料批判を加え、実像に迫る。
鎌倉中期成立以降の称名寺の推移、金沢文庫文書の管理形態を解明し、金沢氏による支配関係や寺院の組織と運営などを考察する。
鎌倉に残った頼朝と上洛した義仲。反平家の兵を挙げた両雄は異なる路線を進み、対決に至る。彼らをとりまく諸勢力の動向を描く。
日本有数の温泉地箱根「仙石原」の開発には、渋沢のほか多くのアクターが関与していた。財閥資本と箱根開発の連関の様相を解明する。
「都市計画に基づく難攻不落の武士の都」という鎌倉のイメージは正しいのか。御家人の暮らしなどから中世の鎌倉の実像に迫る。
風船爆弾・スパイ用兵器…。戦争に動員された科学者たちの姿から、日本陸軍の謀略戦・秘密戦の実態や戦争と科学の関係を描く。
将門の乱から承久の乱までを対象に、東国と源氏の結びつきや在地武士団の自己権益をめぐる闘争を重点に描く。後世の幕府観も論じる。
東国でも活躍した運慶とその工房作と見られる仏像を多数収め、鎌倉幕府と三浦一族の歴史と文化に迫る。共同特別展の公式図録。
様々な矛盾で幕府政権がゆらぐなか、後醍醐天皇による討幕運動が起きた。鎌倉末期十年の政治と合戦を詳述し、幕府滅亡の理由を問う。
唯一のライバルという通説は正しいのか? 『吾妻鏡』の記述を相対化する視点から検証。両氏の役割と関係に新見解を提示する。
恋愛・嫉妬、そして勝気。頼朝没後尼将軍と謳われた女傑。肉親相剋の悲劇とその苦悩を併せて浮彫りにする。
頼朝・頼家・実朝の源家将軍三代。平氏滅亡から承久の乱まで、源氏一門や御家人の動向を交え描き、『吾妻鏡』の世界がよみがえる。
幕末以降発展した〈軍港都市〉横須賀。在日米海軍の基地となった今日まで、地域に存在する軍隊と人びとの暮らしとの関わりを解明。
戦争・地震・金融恐慌などに翻弄された歩みを内部史料から検証。本部組織に焦点を絞り、組織管理・経営戦略の特徴を捉え実態に迫る。