歴史学を中心とする、人文図書の出版
明治初期、欧米農業と接触した政府は日本農業をどう認識しどんな政策を導き出したか。農民の主体的行動と政策展開とのねじれを論究。
天武は天皇中心の統治体制の重要な舞台として大極殿を創出しながら、王宮造営は未完に終わった。その背景を探り、政治構想に迫る。
焼き討ち後の伽藍復興に着目。全山の建造物を調査し、建築の継承や現在に至る伽藍形成を追究。天台宗寺院の建築的特質を解明する。
戦争で軍用機の開発・製造が本格化し、大量生産・流れ作業の工程を構築。戦後の国産化へと受け継がれる航空機産業の盛衰を描く。
古代鉄刀に代表される直刀から湾刀への変遷を、古代の鉄生産の実態や、正倉院刀の調査を視野に入れ解明。日本刀の源流に迫る。
姫路城など現存天守の構造と意匠を分析し、籠城戦での機能や建築的工夫の豊かさを詳説。失われた天守にも触れつつ歴史と魅力に迫る。
古代から近世に至る造営組織の変遷を追究。東寺・伊勢神宮などで活動した木工の実態に迫り、内裏の大工・木子氏にも説き及ぶ。
メンテナンスを繰り返し、部材がリサイクルされる民家の特性を解明。自然素材、伝統技術などからも、秘められた価値を見つめなおす。
維新後、洋風化の手本とされた皇族。和風建築の宮殿内部は洋風など、皇室建築に表現されたものは何か。国家が求めた和風空間を探る。
負の遺産から文化財へ―。植民地建築の現在を見ながら、日本の東アジア支配に果たした役割を探り、その歴史的意味を考える。
遺構や絵巻、史料から、左右対称と言われてきた寝殿造の通説を徹底検証。その本質に迫り、これまでの住宅史に一石を投じる。
発掘調査により文献で知られた幻の日本庭園の全貌と歴史を解明。中近世史、庭園史、建築史、考古学、寺院史研究に必備の報告書。
古代~現代における国内外の遺跡や建物、庭園、美術品の復元を検討。保存・活用が求められるなかで、復元の目的や実情、課題に迫る。
現代の我々が1000年以上前から変わらない造りの建築を見られるのはなぜか。文化財修復に携わる屋根葺職人が日本古来の技の世界を
室町将軍が築いたユートピアだった、銀閣寺や苔寺・・・。代表的な庭園をわかり易く解説。中世びとが追い求めた、庭園の姿を探る。