歴史学を中心とする、人文図書の出版
鎌倉・室町期から織豊期の、城郭が描かれた絵画史料を可能な限り集成。カラー図版に平易な解説を加え、中世城郭の世界へいざなう。
院派・円派・慶派などに分かれ、寺々で腕を振るった39名。優れた造仏の技量に加え時代と社会のなかでの個性豊かな生き様に迫る。
吉祥とされた意匠から当時の社会的背景や時代性を読み解く。真実を覆い隠した姿を解明し、近代史・美術史の中に位置付ける。
中国の壁画や画像石から、日本への伝播を検証。また石製葬具などの変遷や被葬者との関係から、日本の古墳への受容実態を論究する。
著名な絵師の代表作を含め、東京国立博物館が所蔵する近世やまと絵の中から50点を精選。近世の美意識を楽しめる公式図録。
奈良中宮寺所蔵の国宝。現存する繡帳断片や鎌倉時代の文献から初めて原形を解明し、実態に迫った名著を復刊。巻末に補論を付す。
19世紀末の登場から敗戦までの作品の考察と検証を行い、絵画や写真の影響、主題の変化などを解明。「美術」の枠組みに位置づける。
時を超えて守られ、内容も多彩な正倉院宝物。メッキや代用の技法、架空動物の意匠、象牙などの素材から、古代の知恵と技術を解説。
ヨーロッパに輸出された陶磁器の生産や流通過程で展開されたワラ包装。中国・韓国の事例も検討し、デザイン性や造形的特質を解明。
明治以降に建てられた偉人たちの銅像は、時代に翻弄され、鋳潰され、撤去された。その数奇な運命を、激動の近現代史の中に読み解く。
東国でも活躍した運慶とその工房作と見られる仏像を多数収め、鎌倉幕府と三浦一族の歴史と文化に迫る。共同特別展の公式図録。
軍神たる勝軍地蔵はいかにして誕生し、戦争と平和のあわいで変貌をとげながら今日まで生きつづけたか。800年の歴史的道程を辿る。
絵師たちが巻き込まれた裁判を検証し、法理念や刑罰の実態に迫る。法が絵師の生涯と画業に与えた影響を発見し、作品理解にも役立つ。
藤原氏の始祖、仏教者の理想にして武威の象徴。肖像画・彫刻、現代アート…。無限に増幅する歴史的イメージに迫るあたらしい人物史。
戦争イメージから、平和のシンボルへ…。戦時体制下、戦争関連作品を創り続けた彫刻家の苦難の歴史から、近代日本彫刻の変容を描く。