歴史学を中心とする、人文図書の出版
相撲・蹴鞠・打毬…。海外渡来の文化に改良を加え、日本独特の文化を生み出してきた歴史を考察。近代スポーツの到来までを見通す。
縄文時代から南北朝期まで、音楽とその制度の変遷をたどる。平安時代の殿上人と民衆の音楽、鎌倉幕府と雅楽などを追究する。
神社の祭礼に上演される地芝居や地方の芝居小屋には役者と観客が一体となった劇空間が存在する。現在の歌舞伎が失った原風景を探る。
大正初期の空前の大ヒット「カチューシャの唄」。地方巡業やレコード・映画によって歌が流行してゆく過程と、熱狂する人々の姿。
起源・歴史、土俵上の所作、装束、位階や名前、土俵外の裏方の仕事…。テレビの大相撲観戦の楽しみが倍増する、興味ある話題を満載。
秘曲伝受で権威を高めた後鳥羽天皇、音楽を政治的に利用した後醍醐天皇、天皇に音楽を教えた御師、相伝された名器などについて考察。
「帝国」版図の拡大と「蛍の光」には現存しない幻の歌詞を読み解き、その成立と変遷過程を「国民国家」日本の歴史の中に位置づける。
脚本およそ360の空前の大作者、近世演劇の集大成者。伝記と作品解説を兼ねる歌舞伎理解の好指針。
中国の少数民族の間で行われている民間芸能を実施踏査。日本の伝統芸能の外来性を追求し、日中比較芸能史の視点から分析を提示する。
雅楽は、雅楽寮として政治的に統制されたが、次第に一つの芸術・教養として自立した。音楽制度の独自な変遷と、楽人の系譜を解明。
政府・軍からメディアと大衆までを巻き込み、次々と登場し唄われた「国民歌」。戦意昂揚のための流行歌から、戦争の時代をえぐる。
中近世の絵巻・絵本・屏風・絵鑑などの資料的価値と文芸的価値に着目。能楽の絵画的展開と受容を、豊富な図版を交え論じる。
文明開化の時代、武術は新しい道を模索した。嘉納治五郎と講道館柔道をモデルに、武士のたしなみからスポーツへと発展する姿を描く。
肉体と精神、本能と道徳…。〈女性原理=肉体〉と〈男性原理=ことば〉をキーワードに400年に及ぶ調和と対立の歴史を辿る。
落語の演出に欠かせない言葉の中から、忘れかけた文化を再発見する。落語を楽しみ、落語に学ぶ、ユニークな〈江戸文化〉入門書。