歴史学を中心とする、人文図書の出版
謎多きルーツを辿り、社寺の風俗として定着した魅力に迫る。歴史を知り神仏のお告げと向き合い解釈すれば、おみくじはもっと面白い。
柳田の学問の根底にあった危機意識や使命感を明らかにし、さらには柳田の問題点を検討する。今後の民俗学のすすむべき道を探る書。
神社由緒書や石造物、真宗聖教の読誦と出版、頭役祭祀の文書などを丹念に検討。歴史的な読み書きの特質を初めて体系的に論じる。
民俗学の創始者である彼は、日本人とは何かという問題に迫り学問で世を救う意志があった。それは混迷する現代へのメッセージである。
柳宗悦の生活と思考の現場から、生とテキストの緊張関係を解明。美と宗教哲学の思索のユニークな統一である「民藝」の意味を論じる。
私たちを取り巻くすべてのモノが持つ「名前」は、どのように命名されてきたか。山、川、家、人、風、魚などの命名から、実態を分析。
従来の「茶の湯」文化や歴史に対し、庶民の茶(番茶)はいかなる製茶法で作られ、利用されてきたのか。お茶独自の文化を探究。
ヨーロッパに輸出された陶磁器の生産や流通過程で展開されたワラ包装。中国・韓国の事例も検討し、デザイン性や造形的特質を解明。
日本民俗学の出発点『遠野物語』。東北の不思議な話を収めたこの著作から、柳田は何を説こうとしたのか。日本人の歴史的変遷を探る。
私たちはなぜ「洗う」のか。古代から現代まで様々な事例を取り上げ、文献・絵画・民俗資料から分析。現代の清潔志向の根源を探る。
奇行に富む型破りの非凡な学者! 海外及び帰国後の全生涯を生物学・民俗学の業績とあわせて描く。
戦争体験者や村の古老の語る「事実」の本質とは何か。「聞き書き」が内にもつ曖昧さとその可能性を説き、現代民俗学を展望する。
古代中国で生まれた風水。日本では、家屋の間取りの吉凶を占う家相として独自の発展を遂げる。家相判断のルーツと歴史を探る。
伊勢神宮・沖ノ島・ニソの杜…。民俗伝承学に考古学・文献史学を織り成し神社祭祀を比較検討。神社の歴史とその重層性の解明に挑む。
手引ろくろでお椀などの素材を作っていた木地屋。国内各地のろくろの構造分析や地域比較から木地屋の歴史と技術系統などを解明。