歴史学を中心とする、人文図書の出版
幕藩体制への批判精神を持ち続けた儒者、熊沢蕃山。その著作を読み解き矛盾に満ちた思想を解明。日本思想史研究に新たな視座を拓く。
日本中朝主義を唱え、武士道学を大成。幕府仕官の念願叶わず、不遇裡に終るその生涯を見事描写。
民政に文教に治績をあげた誉れ高い名君。備前岡山藩祖の生涯を、時代的背景の上に巧みに浮彫にする。
岡山藩池田家の2代当主。明君の父光政と比較されたが大規模新田の開発など事蹟もある。時代に呼応した統治をすすめた人物像に迫る。
絵画的に表現されることもあった近世の絵図。何がいかに描かれたか検討し、題材選択と描写のはざまにその実用性と政治性を読み解く。
室町中期の禅僧。相国寺蔭凉軒主に就任。五山の人事・仏事の諸問題に対処し、『蔭凉軒日録』を残した室町禅林のキーパースンの生涯。
岡山藩内の事例をまとめた〈地方版〉孝義伝。明治期の教育にも利用され、史料的価値は高い。
ヤマト王権に匹敵した地域王国“吉備”。巨大古墳や『日本書紀』の反乱伝承は何を物語るのか。
桃太郎伝説の舞台と、古代ロマン溢れる〈吉備路〉をゆく。
外様の雄、岡山藩をその全期間に亙り総合的に解明。藩政の確立、展開、解体等個別的研究に先鞭をつけた力編。