歴史学を中心とする、人文図書の出版
蝦夷の伝統を承け、中央貴族の系譜に連なる存在でもあった奥州藤原氏はいかにして栄華を極めるにいたったか。その歴史的位置を探る。
江戸への傾倒から「国風」重視、他者の視線への意識から江戸文化受容へ価値観を転換し、「家」のあり方を模索し続けた南部家を描く。
盛岡藩領の南部馬に注目し、武具・農具としての役割や、人馬をとりまく自然環境を読み解く。馬と人の営みから江戸社会を描く。
平泉以前、奥羽北部を支配した両氏の居館=鳥海柵跡・大鳥井山遺跡などの全体像を考古学的成果から解明。古代~中世の転換期に迫る。
日本民俗学の出発点『遠野物語』。東北の不思議な話を収めたこの著作から、柳田は何を説こうとしたのか。日本人の歴史的変遷を探る。
平泉の北方に存在した「比爪」。考古成果と文献を駆使し、都市構造や統治のあり方、平泉との関係などを考察。知られざる歴史に迫る。
中里城・八戸城・毒沢城・本堂城…。3県の名城60を豊富な図版を交えてわかりやすく紹介。好評のシリーズ北東北編の続編刊行。
同時代の京都の動向や造像の比較とともに、中尊寺金色堂の諸仏や須弥壇の工芸意匠、金字宝塔曼荼羅などを科学調査の成果から検討。
『中尊寺供養願文』や金銀字一切経などに着目。平泉前史の国見山廃寺の性格から鎌倉期の中尊寺史まで、平泉仏教文化の実像に迫る。
政治理念転換の画期とされる四代将軍家綱の政権期に注目。殉死禁止令、大名の離婚などを分析。武家社会の形成過程と到達点を解明。
奥州藤原氏歴代の居館・柳之御所遺跡、平安時代寺院庭園群などの発掘調査成果から、中世平泉の社会を解明する。〈シリーズ刊行開始〉
3県から精選した名城59を、最新の発掘成果に文献による裏付けを加えて、詳細・正確な解説と豊富な図版で紹介。城探訪に最適。
歌に映った20世紀初頭。今啄木が新しい。
豊富な知識を縦横に駆使して虚と実を洗い出し、藤原氏とその文化の意味を解き明かす。
なぜ浄土を求め、そして滅んだのか。繰り返された戦争、都市平泉の実像、義経の亡命など、東北の風土とともに生きた4代の100年。