歴史学を中心とする、人文図書の出版
黎明期から終焉までの歴史を平易に解説。史料を博捜して全国各地の醸造所や銘柄など地方ビールに関する情報を紹介したユニークな書。
旅行形態や費用感、交通・情報インフラなどの変遷を追い、そのなかでの温泉地の対応にも言及。温泉旅行を通史的に描く。
正倉院の賃金記録から明治期の職人の収入まで、賃金の高さや生活水準に迫る分析手法を解説。賃金史を数字とデータで読み解く。
日本有数の温泉地箱根「仙石原」の開発には、渋沢のほか多くのアクターが関与していた。財閥資本と箱根開発の連関の様相を解明する。
環太平洋地域に展開した小麦貿易を、東アジア市場や円ブロック形成に着目して考察。日系商社の一次資料により取引の実態を探る。
長崎貿易で中国人向けの輸出商品だったコンブやナマコ。その流通システムや商品的特質を、生産者のアイヌ民族の実態と共に描く。
凶作による米価暴騰、輸入米の増加、残飯屋の繁盛、産米改良など、米不足と闘った明治の人々の姿は、米過剰の現代に何を伝えるのか。
「貧困」が当り前の時代から、「貧困」を隠蔽する社会へ。江戸・東京を舞台に、2つの時代の連続と非連続を問い直す。
幕藩体制下、いかなる経営を行い、今日も商売を続ける礎を築いたのか。大丸・西川家などの史料や帳簿類を分析して経営の実態に迫る。
新田開発が進み、魚肥としても使われたイワシとニシン。気候変動と漁の関係、魚肥の流通などから、自然と近世社会との関わりを解明。
「成功したあかつきに借金を返済する」出世払い慣行は、どのように成立し定着したのか。残された証文から歴史や仕組みをひもとく。
近代化の荒波を乗り越えた経営を分析。金融・鉄道を通した地域への関与や他の商家との関係など、大規模酒造家の実態に多角的に迫る。
交通路の関や、港湾の問、貨幣の代用として使われた割符などの分析から、中世社会の実像を解明。近世への展望を示す。
製塩土器などの考古資料と木簡・正倉院文書などの文献史料を駆使し、律令国家の生産・流通の掌握、東西日本の差異などを究明する。
戦争・地震・金融恐慌などに翻弄された歩みを内部史料から検証。本部組織に焦点を絞り、組織管理・経営戦略の特徴を捉え実態に迫る。