歴史学を中心とする、人文図書の出版
豊臣秀吉の第一位の妻。秀吉の関白就任後は「北政所」の名に恥じない役割を果たし、浅井茶々と豊臣家の存続に尽力した生涯。
偉人として顕彰される陰で、負の側面は看過されてきた松陰。思想形成や言動を冷静に捉えて歴史のなかに位置づけ、短い生涯をたどる。
藤原式家の嫡男。突如大宰府に左遷され、聖武天皇を批判し蜂起するも敗死。奈良時代最大規模の内乱の首謀者となった生涯に迫る。
鎌倉前期の有力御家人。執権泰時と新体制を支え朝幕関係の要として朝廷から頼りにされた。『吾妻鏡』に史料批判を加え、実像に迫る。
平安中期の天台僧。六十歳で決意の渡宋、聖地巡礼を果たす。現地での日常生活や皇帝との謁見など『参天台五臺山記』から浮かぶ生涯。
日本の法制史学の創始者。支配者目線の日本史を個人の権利意識から私法史に捉え直し、大学の自治、学問の自由のために戦った生涯。
平安末から鎌倉初期の宮廷歌人。『千載和歌集』を撰し、歌壇の長老として君臨する。息子の定家ら新古今歌人を指導した生涯を描く。
軍人、歴史学者、皇族の長老として類い稀な足跡を残した100年の生涯。公私余すこと無く人間像に迫る。秘蔵写真約400点を収録。
平安前期の天皇。華美を好む反面、幼少より病弱で医薬に傾倒。承和の変では淳和系を排除し皇統を独占し、のちに聖主と仰がれた生涯。
嵯峨天皇の寵愛を受けて皇后にまで上り詰め、尼寺檀林寺や教育施設学館院を創設。後世の「檀林皇后」像を取り払い、その実像に迫る。
初代古河公方の戦ばかりの生涯というイメージを再考。公方家と鎌倉府の再建、下総古河での新体制の実態を解明し、新たな実像に迫る。
信長・秀吉・家康に仕え、通称の官兵衛・如水の号で知られる武将。「軍師」として虚実交々に語られてきた人物像を再構築する。
房総に一大勢力を築いた戦国大名。上杉謙信と連携して、江戸湾支配をめぐり北条氏と対立。限られた史料からその軌跡と人物像に迫る。
名奉行遠山金四郎景元の父。江戸後期、蝦夷地・長崎・対馬と東奔西走し、対外政策の転換を担った。有能だが遅咲きの幕臣の生涯。
奈良前期の南都学問僧。大安寺を拠点に黎明期の国家仏教を主導。生涯を描き、信仰にも光を当てアジア仏教史上に位置付けを試みる。