歴史学を中心とする、人文図書の出版
既刊7冊に未収録の編年文書380点と、年次未詳の文書686点を収録。ここに総計6938点の秀吉文書の全貌が明らかとなる。
後継者秀次の自刃など政権に陰りが見え始め、明・朝鮮軍との苦戦が続く。幼い秀頼を諸大名に託し生涯を閉じるまで772点を収録。
朝鮮渡海を前に秀吉は在陣諸将を督励。国内では秀頼誕生、大仏殿上棟など新展開を見せる。軍勢の一部帰国を命ずるまで、726点。
関白を秀次に譲った秀吉は朝鮮に出陣。漢城・平壌に入城したが守勢に立たされる。肥前国に出向き渡海を目指すまで、801点を収録。
圧倒的な武力で平定し、天下統一を遂げた秀吉は、徳川家康を江戸に移封する。天下人として盤石の権力を築くまで、928点を収録。
徳川家康を臣下に従えた後、豊臣の軍勢は九州平定へと向かう。伴天連追放や海賊停止、刀狩など諸政策を行うまで、817点を収録。
大坂城を築いた秀吉だが、徳川家康・織田信雄との勝敗は付かない。朝廷の官位を高めて関白となり、家康攻めに動くまでの884点。
日本史上随一の発給数を誇る秀吉文書、約7000通を初めて集大成。本巻では信長の後継者として頭角を現わすまで、945点を収録。