歴史学を中心とする、人文図書の出版
博士の代表的な論考25編を収録。本文批判的・注釈的研究の三段階をへて、古典の語る史実を認識しようする「坂本史学」を提示する。
体系的把握を示す通史的叙述を2編収録。古代史上の諸事件・諸事象に関する博士の考えが吐露され、魅力あふれる叙述が展開される。
総論とも言うべき日本歴史叢書の1冊『六国史』と、各論に当る諸論考11編の2部に分け収録。博士の多年にわたる考究の成果である。
九州地方の『風土記』に二類型があることを発見した論文や、中国古代の文献の日本での受容の歴史を克明に説いた名編などを収める。
日本における歴史書の端緒からはじめて、歴史叙述の発達と歴史学の成立過程とを、日本の歴史の変遷との関連において記述する。
博士の学位論文『大化改新の研究』を中心に、改新の全貌を再現。津田博士の業績とともに、戦前の改新研究の到達点を示している。
「白鳳朱雀年号考」「郡司の非律令的性質」などの論考から、「大化改新と律令制定」「日本律令の右文主義とその伝統」等25編を収録
交通史についての著書3冊と論考12編を収載。上代駅制の研究は古代交通研究者の必読書だが、今では市場に出ることのない稀覯書。
博士が尊敬された二人の歴史上人物についての論文15編を収録。博士の学問と人となりがよく表白されているものとして注目される。
諸論考計71編を収載。とくに博士の歴史教育独立論と文化財の保護・継承論は、行政とも密接に関わる問題でもあり、注目される。
歴史上の人物、敬愛する歴史学者についての文章を中心に、折々の研究余滴、地域の歴史への愛着、古代史研究のあり方への批判を含む。
『古代史の道』『わが青春』や青少年時代の「わが家」「祖母の物語」など、博士の心の原風景を示すとも考えられるべきものも収録。