歴史学を中心とする、人文図書の出版
多年の実体調査により、家元の種類や系譜を分類体系化し、単なる家元が壮大な家元制度に推転した史的展開の時代とメカニズムを解明。
著者は従来の狭い花道史的な視角を打ち破り花の日本文化史を構築した。『花―美への行動と日本文化』と『花―未発の密度―』を収録。
『家元ものがたり』『現代の家元』の二著を中心にすえ、さらに叢書・雑誌類に発表された著者の家元研究関係論文を集大成した。
都市江戸の特質を男性都市・火災都市などの視点から論じ、そうした社会的特質をもつ江戸住民の生活文化を、下町と山手に分けて論究。
「近世文化史への提言」「江戸と地方文化」「近世文化の展開」など四章構成。著者の主要研究対象である近世文化に関する論稿を収録。
「くるわ」「岡場所」「遊びと芸能」など五章に構成。遊びの世界とされてきた廊などの風俗を文化史学の研究対象として分析し体系化。
芸道における名人の社会的基盤・思想・文化を分析した「名人」や「近世の芸道」「伝統と現代」を収めた著者の独壇場というべき名篇。
大江戸という独特の都市文化環境のなかで生みだされた総合的舞台芸術としての歌舞伎の文化史的特色を、多面的に追究した論考を収録。