歴史学を中心とする、人文図書の出版
古代人は雪といかに向き合ったか。雪山作りを楽しむ貴族、大雪で建物が倒壊する北国など、雪を通して古代の暮らしを描く初の試み。
偉人として顕彰される陰で、負の側面は看過されてきた松陰。思想形成や言動を冷静に捉えて歴史のなかに位置づけ、短い生涯をたどる。
発掘調査成果と文献史料・絵画史料を駆使し、城と城下の景観にアプローチ。北条氏の志向性から難攻不落と呼ばれた真相を解明する。
謎多きルーツを辿り、社寺の風俗として定着した魅力に迫る。歴史を知り神仏のお告げと向き合い解釈すれば、おみくじはもっと面白い。
吉祥とされた意匠から当時の社会的背景や時代性を読み解く。真実を覆い隠した姿を解明し、近代史・美術史の中に位置付ける。
旅行形態や費用感、交通・情報インフラなどの変遷を追い、そのなかでの温泉地の対応にも言及。温泉旅行を通史的に描く。
相撲・蹴鞠・打毬…。海外渡来の文化に改良を加え、日本独特の文化を生み出してきた歴史を考察。近代スポーツの到来までを見通す。
武士は戦死とどう向き合い、いかに語り継いだのか。鎌倉幕府による顕彰や鎮魂にも光をあて、敵も弔った心性を読み解く。
墳丘形態の変化から、文化の浸透や集団のネットワーク、築造技術の進展などを解き明かす。巨大な古墳がいかに築造されたのかを問う。
物語の舞台である宮廷は、実際の王朝社会とはどこがどのように違ったのか。貴族たちの日常生活や仕事をわかりやすく解説する。
江戸時代の公家は様々な事情で江戸に下り、武家や町人と互いに多様な交流をもった。多彩な生き様を取り上げ、社会の諸相に迫る。
正倉院の賃金記録から明治期の職人の収入まで、賃金の高さや生活水準に迫る分析手法を解説。賃金史を数字とデータで読み解く。
単なる自然災害だったのか。事例から社会の構造的問題がみえてくる。疫病対策などに触れヒト社会の「隣人」ともいうべき姿に迫る。
甲斐を拠点に全国へ展開した武田氏は、いかに清和源氏一門としての地位を確立したのか。系譜資料や伝承から500年の軌跡をたどる。
父頼朝の後を継いだ二代目鎌倉殿。十三人の合議制、訴訟対応など「失政」「愚行」の挿話にも触れて「暗君」像を見直し、実像に迫る。