歴史学を中心とする、人文図書の出版
推古朝・大化改新など、画期における動向を多角的に追究。逆臣とされた蘇我氏を視点に、「古代国家」の実像を浮き彫りにした名書。
労働力としての存在や、薬用とされた衝撃的事実など、文献・絵画・民俗史料を駆使して、中世の子どもをめぐる様々な実態を検証。
日本人の生活や信仰は、稗・粟などの雑穀を含めた多様な価値意識のもと発展した。様々な視点で雑穀文化を位置づけ、その意味を問う。
東北・北海道考古学研究の成果、文献史料、アイヌ語地名などを駆使して古代蝦夷の実像に迫り、北日本古代史論を提示した名著。
日本史最大の謎=邪馬台国。中国王朝と東アジアの諸民族の動向を踏まえ、日本国家と民族文化の形成を雄大なスケールで描く。
『平家物語』『太平記』『沙石集』など数々の古典は、いかにして中世に現われたのか。文化史の第一人者が、模索し続けた感動の書。
誰しも死にたくない…。迫り来る死の足音を聞きながら、切々と綴った彼らの手記をもとに、任務の達成に殉じた若者たちの群像を描く。
災害・戦乱に対する危機管理を通し、民衆史の視点から実態に迫る。中世社会史の新たな側面を探り、現代の危機管理に警鐘を鳴らす。
平城京・藤原京・大和古道、高松塚古墳と壁画の実像、万葉集の背景に迫った多彩な論考や木簡研究への提言。読者を古代史世界に誘う。
縄紋時代から現代まで、樹皮はいかに利用されてきたのか。加工技術の全容を解明し、利用例を考察。樹皮加工技術文化を体系づけた。
有力貴族が私的に伽藍を築いた飛鳥時代。神仏習合が進展した白鳳時代。政治に組み込まれ「国家仏教」へと変化していく過程を追及。
世界の他地域との比較の視座から、神仏に手を合わせる柔軟な日本宗教の底流を探る。現代において、宗教の果たすべき役割を考える。
飲み水への不安が「名水」を生んだ。神田上水・玉川上水の開設事情や水道網の整備、使用料と経営問題など興味深い実態を解明する。
中世的特質を浮彫りにし、新旧仏教を含めた中世仏教の全体像を再構築。仏教を抽象的な思想レベルで把える傾向に一石を投じた書。
埋もれていた中世の道を実際に踏査。歩いてはじめて見えてきた中世の人々や社会の姿を描き、地域に根差した歴史を学ぶ面白さを説く。