歴史学を中心とする、人文図書の出版
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神社由緒書や石造物、真宗聖教の読誦と出版、頭役祭祀の文書などを丹念に検討。歴史的な読み書きの特質を初めて体系的に論じる。
従来の「茶の湯」文化や歴史に対し、庶民の茶(番茶)はいかなる製茶法で作られ、利用されてきたのか。お茶独自の文化を探究。
砂糖が普及する以前、甘い食物は貴重だった。古代から食されてきた栗、年中行事と関わる饅頭、贈答品の和菓子など、甘味文化を描く。
麦・粟・稗などの雑穀と芋類、豆類は日々の食を支え、救荒食ともなった。食べ方や粉食から、多様な主食・常食のあり方を示す。
雑煮、おにぎり、すし、赤飯、ぼた餅、団子…。毎日の腹を満たすかて飯、ハレの日のごちそうなど、特別な力をもつ米の食に迫る。
発酵を利用した味噌、塩蔵による漬物、ダシの素材の昆布など、食料保存技術は独特の味をも生み出した。日本の味の文化的背景を探る。
列島に広く浸透した魚食文化を、海の魚と淡水魚、クジラ・イルカ食などから考察。肉食文化を、明治以降の急速な拡大も含め概観する。
人と人をつなぐ共食や贈答、神仏への供え物など、儀礼と日常の食の社会的な意味を読み解く。「和食」の国際的な動向にも着目する。
新しい歴史像の構築を目指す民俗学からのアプローチ
一人の死者に対して墓が二つある両墓制を総合的に検討。日本人の深層に潜む霊魂観、他界観を探究した待望の書。
病気治癒・家の神祭祀・祈雨の祈祷が伝わるいざなぎ流の特質を論じる。失われつつある自然への畏れと、その関わり方を問い直す。