歴史学を中心とする、人文図書の出版
豊臣秀吉の第一位の妻。秀吉の関白就任後は「北政所」の名に恥じない役割を果たし、浅井茶々と豊臣家の存続に尽力した生涯。
200年以上安定していた幕府・社会はなぜ解体したのか。国内外の諸問題への対応を模索するも限界を迎えるまでを通観する。
盧溝橋事件後、日中和平の実現をめざした外交官や軍人、民間人の考えや行動を数々の記録から追跡。軍事紛争の知られざる側面を解明。
上州山中領を舞台に自然環境に対する人間の営みを問う。山地での林野利用の特性や幕府の御巣鷹山・御林の支配体制などを究明する。
古代人は雪といかに向き合ったか。雪山作りを楽しむ貴族、大雪で建物が倒壊する北国など、雪を通して古代の暮らしを描く初の試み。
偉人として顕彰される陰で、負の側面は看過されてきた松陰。思想形成や言動を冷静に捉えて歴史のなかに位置づけ、短い生涯をたどる。
古代から近世の日中交流を系統的かつ概括的に描く。遣隋使・遣唐使、往来した僧侶や船舶の一覧表などを収載し、基礎資料として必備。
和鐘に比べて僅少な朝鮮鐘の装飾や銘文、法量などのデータを豊富な図版とともに解説。『日本の梵鐘』『日本古鐘銘集成』に続く名著。
多様な信仰と宗派が密集した北陸の仏教寺院を通し、地方社会の特質を検討。中央権力の影響を受ける一方、自律性を見せた面にも着目。
温暖期を含め人々は気象災害といかに格闘し、後世に何を伝えたか。地域の多様な記録史料を紐解き、飢饉史研究に新しい視座を示す。
江戸幕府の統制下、因習的世界に沈滞していた公家は、幕末になぜ浮上しえたのか。新しい政治主体を形成させていく過程を解明する。
将軍と側近による幕政の主導、通貨・物価問題、藩政改革などに着目。5代綱吉から田沼意次の時代までの政治と社会に迫る。
平和が長く続いた江戸時代、庶民はいかに暮らしていたのか。年中行事や信仰生活、花見や祭りを楽しむ姿を生き生きと描き出す。
発掘調査成果と文献史料・絵画史料を駆使し、城と城下の景観にアプローチ。北条氏の志向性から難攻不落と呼ばれた真相を解明する。
謎多きルーツを辿り、社寺の風俗として定着した魅力に迫る。歴史を知り神仏のお告げと向き合い解釈すれば、おみくじはもっと面白い。